ポーカーのコールとは?チェック・レイズとの違いや初心者でも分かる基本ルールを徹底解説!

トランプをめくる人

ポーカーのルールには様々なバリエーションがありますが、共通して必要なのは基本的なアクションです。

ポーカーの基本アクションには、ベット、コール、レイズ、フォールドなどがあります。

この記事では、ポーカー初心者から上級者まで役立つポーカーのコールについて徹底解説します。

ポーカーのコールをマスターして勝ち星を上げたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

ポーカーのコールとは?基本的な使い方

ポーカーのコールとは、相手のベットに対して同じ額を支払ってゲームを続けることです。コールはポーカーの基本アクションの一つで、ベット、レイズ、フォールドと並んでよく使われます。

自分のハンドが相手より強いと思うときや、相手のハンドを推測したいときに有効なアクションです。

コールするときは相手のベットに同じ額を支払う

コールするときは、相手のベットに同じ額を支払わなければなりません。

例)対戦相手が100円をベット
→コールするには自分も100円を支払う

コールするときは、自分のチップやお金の残りを確認して、支払えるかどうかを判断しましょう

コールとレイズは別のアクションです。気になる方は、こちらの記事も参考にしてください。

コールする理由は主に2つ

ポットオッズ

コールする理由は主に二つあります。一つは、ポットオッズが高いときです。ポットオッズとは、自分が支払う額に対して、ポットに入っている額の割合のこと

例)ポットに1,000円入っていて自分が100円を支払うケース
→ポットオッズは1,000円÷100円=10倍です。

ポットオッズが高いほど、コールするメリットが高くなります。なぜなら、少ない額で大きな額を獲得するチャンスがあるからです。

ハンドポテンシャル

もう一つの理由は、ハンドポテンシャルがあるときです。ハンドポテンシャルとは、自分のハンドが改善される可能性のこと

フラッシュやストレートなどの強いハンドを作るために必要なカードがまだ出ていないとき、ハンドポテンシャルが高いと言えます。

ポーカーでコールをするメリットとは?コールの効果

4色のカジノチップ

ポーカーでコールをするメリットは、以下の3種類です。

相手の情報を得られる

コールをすることで、相手のハンドやプレイスタイル、心理状態などを推測するヒントが得られます

  • 相手がベットした額
  • レイズやフォールドの傾向

表情や仕草などから、相手が強いハンドを持っているのか、ブラフをしているのか、迷っているのかなどを読み取れるようになると、ポーカーで勝ち星を重ねられます。

相手のブラフを見破れる

ブラフとは、ハンドが弱いにも関わらず、強いハンドを持っているように見せかけて相手にフォールドさせることです。

ブラフはよく使われるポーカー戦術の一つです。

相手が大きな額をベットしたとき、相手が本当に強いハンドを持っているのか、それともブラフをしているのかを確かめるために、コールをします。

相手の強さを測れる

相手がベットしたときに、自分のハンドが中強いと判断した場合は、コールすることで相手のハンドが自分よりも強いかどうかを確かめられます

  • 相手が次のラウンドで再ベットした場合は、相手のハンドが自分よりも強い可能性が高い
  • 相手が次のラウンドでチェックした場合は、相手のハンドが自分よりも弱い可能性が高い

ポーカーでコールをするデメリットとは?コールのリスク

シューにおさめられたカジノチップとトランプ

ポーカーでコールをするデメリットは、以下の3種類です。

相手にイニシアチブを渡すことになる

イニシアチブを持つプレイヤーは、自分の意思でゲームの流れを決められます。言い換えれば、イニシアチブを持たないプレイヤーは、相手のアクションに従うことになるということ。

コールすることで、自分はイニシアチブを持たないことを表明します。

相手の強いハンドに引っ掛かる可能性がある

コールをすると、自分は相手のハンドに対抗することを示します。しかし、相手のハンドが自分よりもはるかに強い場合は、コールすることは自分にとって不利になります

例えば、自分のハンドがトップペア(ボードの最も高いランクのカードと同じランクのペア)の場合は、コールすることは一見合理的に見えます。

しかし、相手のハンドがツーペアやセットなどの場合は、コールすることは自分にとって損失になります。

相手に自分のハンドを読まれやすくなる

コールすることで、自分は自分のハンドについて情報を与えます。相手は、自分のコールによって、自分のハンドのレンジを推測できてしまいます。

例えば、自分がプリフロップでコールした場合は、自分のハンドは中強いハンドである可能性が高いと相手は考えます。

なぜなら、自分が弱いハンドであればフォールドし、強いハンドであればレイズすると考えられるからです。

ポーカーでコールする or フォールドするかの判断基準とは

木目調のテーブルに置かれたトランプ

ポーカーでは、自分の手札がどれくらい強いかによって、コールするかフォールドするかを決める必要があります。ただし、単に手札が良いからコール、悪いからフォールドというのでは不十分です。

ポットオッズを計算する

ポーカーでは各プレイヤーがチップを賭けると、それらがポットという場所に集められます。ポットには、その時点で賭けられているチップの総額が入っています。

<ポットオッズとは>
ポットに入っているチップの総額と、自分がコールするために必要なチップの額の比率のこと。

  1. ベット($100)
  2. コール($100)
  3. コール($100)
  4. コールに必要な額($100)

上記の場合、1~3の賭け金がポットに入っているので、ポットの総額は$300です。そして、あなたがコールするために必要な額は$100なので、ポットオッズは$300:$100、つまり3:1となります。

ポットオッズを知ると、もしもあなたがここでコールして勝ったとしたら、$100を賭けて$400(自分のコール分も含む)を手に入れることができるので、4倍の利益、つまりオッズが4倍になるということが分かります。

このオッズは、コールするかフォールドするかの判断に役立つので、必ずチェックしましょう

オッズと自分の勝率を比べる

オッズを見たら、自分のコールがオッズに見合っているかどうかを判断します。

  • オッズに見合っている
    ポーカーでは一般的な表現で、オッズと自分の勝率を比べて得するという意味です。
  • オッズに見合っていない
    ポーカーでは一般的な表現で、オッズと自分の勝率を比べて損するという意味です。

数字で例を挙げます。オッズが4倍だとすると、4回の勝負で1回勝てば収支はゼロになります。1回勝てるということは、勝率は25%です。その勝負で自分の勝率が25%より高ければ、オッズに見合っているのでコールします。

25%より低ければ、オッズに見合っていないのでフォールドします。自分の勝率の出し方は後で説明しますが、まずはオッズに見合っているかどうかの基本的な考え方を覚えておいてください。

オッズと自分の勝率をしっかりと考えて、長期的な視点で勝負することが大切です。

自分の勝率を計算する方法

自分の勝率を計算するには、まず一つの基本的な考え方を理解する必要があります。それは、自分が作れる役が最強だと仮定することです。

現実的ではないと感じるかもしれませんが、コミュニティーカードを見れば、可能性のある最強の役が何かが分かります

2倍4倍のルール

勝率を計算するのが面倒なときに便利なのが2倍4倍のルールです。カードが1枚増えるときは「アウツの数×2」、カードが2枚増えるときは「アウツの数×4」で勝率を求めます。

フロップでアウツが8枚なら、ターンでアウツが来る確率は8×2=16%、ターンとリバーでアウツが来る確率は8×4=32%となります。これは正確な計算と少し違いますが、大まかに勝率を知ることができます。

アウツが多いと誤差が大きくなりますが、大まかにでも勝率を考えてプレイするとプレイの質が上がります

以下は、正確に計算した勝率です。細かい数字は覚えにくいかもしれませんが、だいたいの誤差を把握しておくと正確な勝率に近づけますので、参考にしてください。

2倍4倍の法則を用いた勝率一覧表
アウツの数ターンの勝率リバーまでの勝率
12.1%4.30%
24.3%8.40%
36.4%12.5%
48.5%16.5%
510.6%20.4%
612.8%24.1%
714.9%27.8%
817.0%31.5%
919.1%35.0%
1021.3%38.4%
1123.4%41.7%
1225.5%45.0%
1327.7%48.1%
1429.8%51.2%
1531.9%54.1%

ポーカーのコール戦略|種類と使い分けについて

トランプをめくる人

ポーカーのコールは、単に相手のベットに同じ額を追加するだけではありません。コールには様々な種類があり、それぞれに使い分けがあります。

コールの種類と使い分けについて、以下に説明します。

フラットコール

自分の手札がレイズに値するほど強いのに、コールで済ませることです。スムーズコールとも呼ばれます。

相手に自分の手札の強さを悟らせないために、スロープレイの手段として使われます

コールドコール

他のプレイヤーがベットした後に、さらにレイズが入った状況でそのレイズに対してコールすることです。

例えば、プリフロップであれば、3ベットに対してコールすることになります。

スナップコール

スナップコールはコールドコールの一種で、相手のレイズに対して迷わずにコールすることです。

スナップコールをする人は、自分の手札があと一歩で強くなる可能性があるか、もしくはそこそこ強いワンペアを持っていることが多いです。

スナップコールされた人は、次に出るカードによって対応を変える必要があります。相手の手札が自分よりも強くなったと思われるなら、チェックやフォールドで慎重になります。

相手の手札が弱いままだと思われるなら、ベットやレイズで攻めていきます。

ポーカー コールに関するよくある質問

コールは常に悪いプレイですか?

コールは常に悪いプレイではありません。コールには様々な種類と目的があり、それぞれに使い分けがあります。コールをするかどうかは、ポットオッズやハンドポテンシャル、相手のプレイスタイルやイメージなどの要素によって変わります。

コールはパッシブなプレイですか?

コールはパッシブなプレイと言えます。コールは、相手のベットに同じ額を追加するだけなので、自分からアクションを起こすことはありません。

コールはどのように学べますか?

コールは、ポーカーの基本的なスキルの一つです。コールを学ぶには、以下の方法があります。

  • ポーカーの理論を勉強する
  • ポーカーの実践をする

ポーカー コールのまとめ

この記事では、ポーカーのコールについて徹底解説しました。コールはポーカーにおいて初歩的な技術といわれますが、実は奥が深く様々な戦略が求められます。

ただし、知識を身につけるだけでは上達しないため、オンラインポーカーやアプリなどを使って実戦経験を積み重ねることが大切です。

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