ポーカーのチェックとは?基本ルールやコール・フォールド・レイズとの違いを徹底解説!

ロイヤルストレートフラッシュ

ポーカーは、プレイヤーがどのようなアクションを選ぶかでゲームの展開が変わります。

攻めのアクションとして知られるレイズやオールインは、相手にプレッシャーをかけたり、ポットを大きくしたりする効果があります。

しかし、ポーカーにはもう一つ重要なアクションがあります。それがチェックです。チェックは、地味なアクションに見えますが、実は戦略的に使えば多くのメリットがあります。

この記事では、ポーカーのチェックについて、基本ルールや戦略、注意点などを徹底解説します。ポーカーのチェックをマスターして、より楽しく、より上手くポーカーをプレイしましょう!

目次

【ポーカー】チェックとは?基本アクションを理解しよう

ストレート

ポーカーでは、チェックというアクションがあります。チェックとは、自分のターンになってもチップを賭けずに、次のプレイヤーに回すことです。

チェックは自分のハンド(役)が弱いと思ったり、相手の反応を見たりするときに使います。

しかし、チェックはいつでもできるわけではありません。チェックできるのは、そのベッティングラウンドでまだ誰もベットをしていないときのみです。

チェック時のジェスチャーはどうやる?

オンラインポーカーでは、チェックボタンをクリックすれば簡単にチェックできますが、ライブポーカーではどうすればいいのでしょうか。

実は、チェックを口頭で伝える以外にも、ジェスチャーで示すことができます

<ポーカーのチェック時におけるジェスチャー一覧>

  • 指や手でテーブルを軽く叩く
  • 自分の方や腕を叩く
  • 人差し指をくるりと回す

上記の中で一番ポピュラーなのは、指や手でテーブルをトントンと叩くジェスチャーです。これなら、ライブポーカーでチェックしたいときに、すぐに伝えることができます。

チェックをしたいわけではなくても、テーブルを叩いてしまうとディーラーがチェックと判断してしまうことがあります。

そのため、チェックのジェスチャーは注意して使いましょう。

【ポーカー】チェックをするベストタイミングは?

ダイヤのロイヤルストレートフラッシュ

ポーカーでは、自分のハンドや相手の動きに応じて、ベット、コール、レイズ、フォールドなどのアクションを選択します。

その中でもチェックは、特に様子見の意味合いが強いアクションです。チェックを上手に使えば、ポーカーの勝率を高めることができます。

では、どんなときにチェックをすればいいのでしょうか。以下では、チェックのタイミングとその効果について解説します。

【ポーカー】チェックをするベストタイミングは?

強くないが負けていないハンドのとき

チェックをするべきタイミングのひとつは、自分のハンドが強くないが、まだ負けているとは言えないときです。この場合、チェックをすることで、ポットを大きくせずに相手の態度を探ることができます

もし相手が高額なレイズをしてきて、ハンドが強そうなら、フォールドして損失を最小限に抑えることができます。

逆に、他のプレイヤーもチェックを選んで、ポットが小さくなるなら、自分のハンドで勝負に出ることもできます。

強いがブラフを仕掛けたいハンドのとき

もうひとつのチェックのタイミングは、自分のハンドが強いが、相手にブラフを仕掛けたいときです。この場合、チェックをすることで、相手に自分のハンドが弱いと思わせることができます

その後のタイミングでベットやレイズをして、相手に多くのチップを払わせることができます。

ただし、チェックをしすぎると、ポットを大きくするチャンスを逃すことにもなります。

そのため、基本的には強いハンドはベットやレイズで積極的に攻めることが望ましいですが、時にはチェックでブラフを仕掛けることも効果的です。

【ポーカー】チェックの戦略|高度なテクニックをマスターしよう

カジノチップとトランプ

ポーカーは一度の決断で結果が決まるゲームではなく、プリプロップ・プロップ・ターン・リバーという4つの段階で何度も決断を迫られるゲームです。

そのため、最初の段階でチェックを選んでも、次の段階で別の決断ができます。以下では、チェックの後に続く決断として、いくつかのチェックのパターンを紹介します。

1.チェックレイズ

チェックレイズとは、チェックした後に相手がベットしたらレイズする方法です。自分のハンドが相手よりも強いと思われるときに使います。

例)

  • リバー
  • 自分のスターティングハンドが9♠︎8♠︎
  • 相手がA♣︎K♣︎
  • コミュニティーカードはA♦︎Q♠︎7♣︎6♣︎5❤︎

上記の場合、自分がベットすると相手はストレートを警戒してフォールドする可能性があります。そこで、チェックをします。

相手は、Aのワンペアを持っているので、Qのワンペアなどに対してコールを引き出せると考えて、1/3ポットをベットします。それに対して、自分がレイズをするのがチェックレイズです。

このときレイズの額が大きすぎると相手はフォールドしてしまいますが、適度な額にすると、相手はすでにベットした分を捨てるのがもったいないと感じて自分のレイズにコールする可能性が高くなります。

チェックレイズは、うまくいけば相手からたくさんのチップを奪うことができる技です。

相手が消極的なプレイヤーなら自分からベットするべきですが、相手が積極的なプレイヤーだったり、そこそこ強いハンドを持っているときはチェックレイズを試してみると良いでしょう。

2.チェックコール

チェックコールとは、チェックした後に、相手のレイズにコールする決断です。自分のハンドが相手よりも強いと思われるときに使いますが、チェックレイズとは違ってその強さを隠しておく目的で使用します。

チェックレイズは、リバーで使われることが多いのに対して、チェックコールはフロップやターンなどで使われることが多い!

  • チェックレイズ
    自分のハンドが強いことをその段階で明かしてしまう
  • チェックコール
    自分のハンドが強いことを隠したまま次の段階に進む

チェックコールをすることで、相手に「チェックしたので、自分のレイズに対して、迷ってコールしたということは、今のところあまり強いハンドではないのだろう」と思わせることができます。

そうすれば相手は油断して、次の段階でもベットしてくれるかもしれません。

しかし、チェックレイズと同じように相手が消極的なプレイヤーの場合は、ポットを大きくするチャンスを逃してしまうことになるので、自分からベットするかチェックコールするかは、相手のプレイスタイルを見て判断する必要があります。

3.チェックバック

チェックバックとは、相手のチェックに対して、自分自身もチェックする決断です。

お互いに2番目に強いワンペアという、どちらも自信がないハンドのときに、チェックとチェックバックで段階が進むことがよくあります。

4.チェックフォールド

チェックフォールドは、チェックしたプレイヤーが他のプレイヤーのベットに対してフォールドする決断です。

“それほど強いハンドではなく様子を見るためにチェックした”が、「他のプレイヤーのベットに対して勝ち目がない」と判断したときに選びます。

【ポーカー】チェックと他のアクションとの違い

ハートのロイヤルストレートフラッシュをめくる人

チェックには、自分の手札の強さを隠したり、相手の反応を見たりするといった戦略的な意味があります。

しかし、チェックは他のアクションとは違う性質を持っているので、注意しなければなりません。

以下では、チェックと他のアクションとの違いについて解説します。

チェックとコールの違いは?

コールとは、自分の賭け金額を相手の賭け金額と同じにすることです。例えば、相手が100円ベットしたときに、自分も100円ベットするのがコールです。

コールは、自分の手札に自信がないときや、相手の手札を推測したいときに使います。

<コールとチェックの違い>

  • コール
    相手の賭け金額が自分の賭け金額よりも高いときに使用
  • チェック
    自分と相手の賭け金額が同じであるときに使用

コールとチェックは、どちらも賭け金額を増やさないアクションですが、できる条件と目的が異なります。

チェックとフォールドの違いは?

フォールドは、自分の手札が弱く勝ち目がないときに利用します。相手が100円ベットした場合、フォールドはベットをしないで手札を捨てる行動です。

<チェックとフォールドの違い>

  • フォールド
    自分の手札が弱く勝ち目がないときに利用
  • チェック
    自分と相手の賭け金額が同じであるときに利用

両者とも賭け金額を増やさないという共通点がありますが、フォールドは相手の賭け金が高い時、チェックは同じ時に行われる点が異なります

ゲームに残るかどうか、その判断が巧妙に絡んでいます。

チェックとレイズの違いは?

レイズは、自分の賭け金を相手より高く設定する行動です。例えば、相手が100円ベットしたら、自分は200円ベットすることがレイズです。

手札が強い時や相手をアウトプレイしたい時に活用します。

<チェックとレイズの違い>

  • レイズ
    前のプレイヤーがベットした時に行える
  • チェック
    自分と相手の賭け金が同じ時に実施できる

レイズは、賭け金を変えずにゲームを進める柔軟性を持っています。両者は自分の番になった時に行うアクションですが、賭け金の変動の有無で戦略が異なります

チェックとオールインの違いは?

オールインは、持っているチップを全て賭けるアクションです。500円のチップがあれば、その全額をベットします。

<チェックとオールインの違い>

  • オールイン
    手札が強いと感じたり、相手にプレッシャーをかけたいときに利用
  • チェック
    賭け金を変えずにゲームを進めたいときに利用

オールインとチェックは、どちらも自分の番になった時に発動しますが、賭けるチップの量が異なる点に注意が必要です。

【ポーカー】チェックを使う際の2つの注意点

浮いているエースのトランプとカジノチップ

チェックは単なるパスではなく、戦略的なアクションです。しかし、チェックにも注意すべきことがいくつかあります。

以下では、チェックを使うときに気をつけたいポイントをお伝えします。

【ポーカー】チェックを使う際の2つの注意点

相手プレイヤーの傾向を把握する

ポーカーの世界では、細かな動きが大きな意味を持つことがあります。その動きを見極め適切に対応するためには、対戦相手のプレイスタイルを深く理解することが求められます

例えば、対戦相手が慎重なプレイをするタイプであれば、自分がチェックした際に相手がベットする可能性は低くなります。

その結果、チェックレイズやチェックコールといった戦術の効果も低くなるでしょう。

チェックをしすぎない

チェックは戦術のひとつであり、勝つための手段です。ですから、チェックをしすぎるとあなたのプレイが読まれやすくなり、相手に不利な情報を与えてしまうかもしれません

実際にチェックをしすぎると、自分が弱いハンドを持っているとか、戦略に迷っているとか、そういう風に解釈されがちです。

その結果、相手はあなたに対して攻撃的なプレイをするようになり、優位性を失う可能性が高くなります。

ポーカー チェックのよくある質問

ポーカーのチェックはいつでもできるのですか?

チェックは自分のターンになったときに、ベットをせずに次のプレイヤーにアクションを回すことですが、その前提として、自分の前にアクションしたプレイヤーがベットしなかったことが必要です。つまり、自分の前にアクションしたプレイヤーがベットした場合は、チェックはできません。

ポーカーのチェックはどんなときに使うのですか?

チェックは自分のターンになったときに、ベットをせずに次のプレイヤーにアクションを回すことですが、その目的として、以下のようなものがあります。

  • 自分の手札が弱いときに、ポットを大きくしないで済むために使う
  • 自分の手札が中強いときに、相手にベットさせてポットを大きくするために使う
  • 自分の手札が強いときに、相手を誘い込むために使う

ポーカー チェックのまとめ

この記事では、ポーカーのチェックについて、基本ルールや戦略、注意点などを徹底解説しました。ポーカーのチェックは、ポーカーの基本アクションの一つであり、戦略にも大きく影響します。

自分の手札の強さや戦略に応じて、バランスよく使うことが重要です。チェックをマスターして、より楽しく、より上手くポーカーをプレイしましょう。

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